Mercor合格体験記:日本語スピーカーで挑戦した$40/h案件と最新募集案件
はじめに
2025年8月、私はMercorのJapanese Speaker Generalist (時給40ドル=約5,800円)の案件に合格しました。
正直、AI面接の体感はボロボロで、「これは落ちた」と思ったほどです。それでも合格できたのは、経歴・実績が重視された可能性が高いと感じています。この記事では、応募から合格通知までの実体験、そしてこれから挑戦する方に役立つ戦略と注意点をまとめます。
1.Mercorとは?
Mercor(マーコア)は、AI関連の企業・研究機関と世界中のフリーランス人材をつなぐ、近年急速に存在感を高めているプラットフォームです。応募〜評価の一部にAI面接(自動面接)によるオンライン評価を取り入れ、完全リモート案件も多く、日本からも参画しやすいのが特長です。
2.私の時系列
- 8/6(水) 案件公開
- 8/8(金) 応募&即AI面接
- 8/9(土) 運営から一次報告(選考進めています)
―同時期に最初の合格メールを受け取った方もいた模様。私は“第一グループ”から外れた感触。 - 8/10(日) 稼働可能時間の追加確認メール
- 8/15(金) 募集要項の変更に伴った追加質問
- 8/16(土) 一部の方にcongratsメール(私は未到着)
- 8/23(土) 私にもcongratsメール到着
- 8/24(日) 契約書にサイン
- 8/25(月) 各種ツールの設定
- 8/26(火) 業務開始
ポイント:
・連絡速度や順番には個人差があります。遅い=不合格ではありません。
・途中で募集条件が更新されることも。即応できる準備が必要です。
・congratsメールが届いた後の動きはとても早いです。
3.早期応募と可用時間の戦略
早期応募が有利?
ネット上の情報を総合すると、早めに申し込んだ方ほど選考が早く進み、やや基準が緩く感じられたという声が一定数あります。私自身は後発組で、一次グループから外れた感触がありました。募集が出たらできるだけ早く応募しておく価値は高いです。
可用時間(Available hours)は“多め”が無難
私は稼働時間の追加確認を受けましたが、初回申告の段階から余裕を持った時間を書いておく方が、選考をスムーズに進めるうえで有利だと感じました。
ただし、盛りすぎて守れないのはNG。継続品質と納期が最優先です。
4.面接はボロボロでも合格できた理由(推測)
AI面接は体感で失敗でした。内容は、質問は履歴書や、募集内容から予想できるような内容ではあったのですが、すべて英語で問われ、時間は10分間ほど。回答はこちらは英語と日本語の両方で、指定された言語で話す必要がありました。しかし、英語で話すときに詰まったり拙い表現になってしまったり。聞き取れずに聞き返す場面すらありました。それでも合格できたのは、
・他プラットフォームでのAIトレーニング実績
・履歴書・職務経歴書での示し方
が評価された可能性が高いと感じています。面接がすべてではないという印象を受けました。
英文履歴書の書き方については以下でまとめています。
👉 【無料版ChatGPTでOK】海外副業応募に使える英文履歴書の作り方|初心者でも安心の4ステップ
5. 現在募集中の案件紹介(2025/9/26時点)
ここまで、私の応募から合格までの体験を振り返ってきました。
それでは、現在も募集中の案件についても見ていきましょう。
実際にどのような募集があるのかを知ることで、応募を検討されている方の参考になると思います。
※以下は私のリファラルリンクです。選考に有利になるかは全くわからないのですが、Mercorからは私に人材を紹介してほしいとの連絡が来ていますので、こちらのリンクからAccept inviteして進めていただくとなんらかの意味はあるかもしれません。
● Japanese Speaker Generalist
- 報酬:時給 $40(約5,800円)
主な業務内容
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会話日本語の指導および評価(文化的妥当性や流暢さに重点)
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文章・会話に関するフィードバック提供
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漢字・ひらがな・カタカナの使用、現代日本語表現の理解を評価
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チームと協力して文化的に正確な評価を実施
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日本語の最新トレンド(スラング・敬語・地域表現など)を把握
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バーチャル/アバターベースのプラットフォームを用いた教育・評価の検討
応募要件
必須条件
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日本生まれ・日本育ちの母語レベルの日本語力
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日本の大学卒業
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日本文化(伝統・慣習・礼儀作法)への深い理解
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漢字・ひらがな・カタカナの運用能力
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現代日本語(スラングや慣用句など)のリテラシー
歓迎条件
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英語で日本語概念を説明できる能力
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アニメ・マンガへの理解
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デジタルツールや仮想プラットフォームの使用経験
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会話日本語の指導・チュータリング経験
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言語評価やテスト手法への知識
👉 応募はこちら
● Bilingual STEM Expert (Japanese and English)
- 報酬:時給 $54(約7,800円)
主な業務内容
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コンテンツ評価:AI生成のSTEMコンテンツをレビューし、科学的正確性・論理の流れ・概念の明確さを確認。日本語・英語両方で解答や説明の正確性をチェック。
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翻訳検証:日英翻訳が正しく意味・専門用語・論理を保持しているか確認。学習者の理解を妨げるニュアンスのズレを修正。
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フィードバック・アノテーション:AI出力に改善点をフィードバックし、STEM関連の指針や教材案内を精緻化。
必須・望ましい資格
必須条件
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日本語と英語に堪能(読み書き・会話)
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STEM分野の修士号または博士号(理学・工学・数学・技術関連)
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STEMまたはジェネラリスト領域での2年以上の実務経験
歓迎条件
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科学・工学・数学などの強い専門知識
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教材開発・科学技術翻訳・教育コンテンツ作成経験
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論理的思考力、複雑な内容をわかりやすく分解する能力
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AIコンテンツレビュー、カリキュラム設計、アノテーション経験
👉 応募はこちら
● Language Experts - PhDs
- 報酬:時給 $80(約11,600円)
主な業務内容
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言語タスクの作成・解答例(理由づけ含む)の作成
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文法や表現の正確性を担保
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言語ごとの文化的・文脈的な適切さを確認
応募要件
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対象言語のネイティブスピーカーであること(必須)
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トーン・文体・適切さの微妙な違いを識別できる能力
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言語教育・試験設計・評価の経験が望ましい
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博士号保持者が強く歓迎される
勤務条件
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週15〜40時間の稼働が望ましい
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完全リモート・非同期勤務(柔軟なスケジュールで作業可能)
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プロジェクト期間は3〜4週間程度の短期
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時給は経験・勤務地に応じて決定
報酬と契約形態
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現職水準に合った報酬を業界基準で保証
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作業時間に基づき、Stripe Connectを通じて毎週支払い
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Mercorとの「随意契約(at-will contractor)」としての契約
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H1-BやSTEM OPTビザ保持者は対象外
募集開始時期
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2025年8月25日開始予定
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早期応募者が優先されます
👉 応募はこちら
以下、2025/9/16追加の新規案件
● Bilingual Japanese Finance Expert
- 報酬:時給 $60~80(約8,700~11,600円)
主な業務内容
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金融コンテンツ開発:複雑な金融概念を翻訳・整理し、AI学習用の明確で体系的な基準やドキュメントを作成。
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バイリンガル対応:日本語と英語の両方で正確かつ自然な表現を用い、金融用語の正確さを担保。
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ドメイン専門性:日本市場や規制、商慣習に関する知見を提供し、金融分野での言語的・文脈的な正確性を確保。
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協働:レビュー担当や他のメンバーと連携し、精度検証や業界標準に沿った改善を実施。
応募要件
必須条件
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日本語ネイティブレベル+優れた英語の読解・会話能力
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学歴:金融・経済・会計・経営学または関連分野の修士号以上
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経験:金融、銀行、コンサルティング、投資などの金融関連分野で2〜6年以上の実務経験
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スキル:金融ライティング、教材設計、レポート作成、学術出版などの経験があると望ましい
歓迎条件
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採点、教材設計、ルーブリック作成の経験
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生成AIモデルや機械学習の基礎知識(必須ではない)
勤務条件
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リモート・非同期勤務(柔軟なスケジュールで作業可能)
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週20時間以上の稼働を想定
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期間は約2か月間
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明確な目標とツールが整ったプロジェクト環境
選考プロセス
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履歴書提出
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AI面接(約15分):言語力と職務経験を確認
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追加AI面接:金融分野での専門性を評価
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有償トライアル:業務適性を確認
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フィードバックを受け、オンボーディング
👉 応募はこちら
● Bilingual Japanese Legal Expert
- 報酬:時給 $90~110(約13,000~16,000円)
主な業務内容
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法律コンテンツ開発:日本の法制度に基づく複雑な概念やニュアンスを翻訳・整理し、地域特有の法律・手続き・用語を反映。
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バイリンガル対応:日本語・英語の両方で正確な法律用語と適切な表現を用いて執筆。
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専門知識の提供:日本の法制度に即した文化的・制度的な知見を提供。
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協働:他のメンバーやレビュー担当と連携し、精度を検証しながらコンテンツを改善、日本の法律実務に沿った内容に整合させる。
応募要件
必須条件
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日本語ネイティブレベル+高い英語力(読み書き・会話)
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法学系の大学院学位(修士号以上)
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日本での弁護士等としての実務経験2〜6年以上
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優れた文章力・分析力・コミュニケーション能力
歓迎条件
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法律分野における評価・ルーブリック開発の経験
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生成AIや機械学習の基礎知識(必須ではない)
勤務条件
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リモート・非同期勤務(柔軟にスケジュール調整可能)
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週20時間以上の稼働を想定
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契約期間は約2か月間
-
明確な目標とツールが整ったプロジェクト環境
選考プロセス
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履歴書提出
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AI面接(約15分):言語能力と職務経験を確認
-
追加AI面接:法律分野の専門性を評価
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有償トライアル:業務適性を確認
-
フィードバックを受け、オンボーディング
👉 応募はこちら
● Bilingual Japanese Marketing Expert
- 報酬:時給 $50~70(約7,200~10,000円)
主な業務内容
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マーケティングコンテンツ開発:日本におけるマーケティングの計算式・分析・実務を翻訳・整理・統合。
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バイリンガル対応:日本語・英語両方で正確かつ自然な表現を用い、専門用語を適切に使用。
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専門知識の提供:日本市場特有の文化的背景やメディア習慣に基づき、マーケティング効果を高めるための文化的洞察を提供。
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協働:レビュー担当や他のメンバーと連携し、精度検証や改善を行い、日本のマーケティング実務に沿った内容を整備。
応募要件
必須条件
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日本語ネイティブレベル+優れた英語力(読み書き・会話)
-
マーケティング、コミュニケーション、広告など関連分野の学位
-
日本でのマーケティング実務経験2〜6年以上
-
優れた文章力・分析力・コミュニケーション能力
歓迎条件
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評価やルーブリック作成の経験
-
生成AIや機械学習に関する知識(必須ではない)
勤務条件
-
リモート・非同期勤務(柔軟にスケジュール調整可能)
-
週20時間以上の稼働を想定
-
契約期間は約2か月間
-
明確な目標とツールが整ったプロジェクト環境
選考プロセス
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履歴書提出
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AI面接(約15分):言語能力と職務経験を確認
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追加AI面接:マーケティング分野での専門性を評価
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有償トライアル:業務適性を確認
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フィードバックを受け、オンボーディング
👉 応募はこちら
まとめ:これから挑戦する方へ
この記事では、私がMercorの案件に応募して合格通知を受けるまでの流れと、そこから得た学びを紹介しました。改めてポイントを整理すると―
- 応募前: 募集が出たらできるだけ早く応募する。可用時間は余裕を持って多めに申告しておく。
- 面接: 英語で詰まっても諦めない。体感で失敗しても、経歴や実績が評価される可能性は十分にある。
- 全体を通して: 連絡速度や順番には個人差があるため、遅い=不合格と決めつけないことが大切。
Mercorは、実際に時給40ドルクラスの案件に合格できるチャンスがあるプラットフォームです。
「海外案件に挑戦してみたい」 「副業の幅を広げたい」という方にとって、有力な選択肢になり得ると思います。ぜひ最新の募集情報をチェックしてみてください。