日本居住AIトレーナー向け|W-8BENの書き方を実例付きで整理する

W-8BENが受け入れられた絵
【免責事項】 この記事は、日本居住者のAIトレーナーとして私自身がW-8BENを記入した際の記録と整理を目的としたものです。
私は税理士ではなく、本記事は一般的な情報提供に留まります。
最終的な税務判断や適用可否については、必ず税理士や支払元(プラットフォーム)に確認してください。

AIトレーニングの雇用契約時にW-8BENを求められることがある

海外のAIトレーニング案件では、MercorなどのプラットフォームではW-8BENの提出を求められる場合があります。
ただし、OutlierやDataAnnotationでは求められず、すべてのプラットフォームで必須というわけではありません。

米国企業が支払者になるケースや、Stripeなど米国系決済基盤を使っている場合に、 「あなたは米国居住者ではない」ことを証明する書類としてW-8BENの入力が求められることがあります。

W-8BENは、米国税務当局(IRS)が定めている非米国居住者向けの申告書です。
しかし、この書類はIRSに直接送る必要はありません。
提出先はIRSではなく、報酬を支払うAIトレーニングプラットフォームです。

適切にW-8BENを提出しない場合、原則として30%の米国源泉徴収が行われる可能性があります。
日本と米国の間には租税条約があるため、正しく申告すればこの源泉徴収を回避または軽減できる余地があり、AIトレーニングに関してだけ言えば0%にすることが可能です。

多くのAIトレーニング系プラットフォームではWeb上での入力になりますが、 求められている情報自体はこのIRS公式サイトに公開されているフォームと同一です。

空のW-8BENの画像

つまり、このPartI〜PartIIIの項目をどう埋めるかが本質になります。

各項目の書き方

1. Name of individual

あなたの氏名(ローマ字)を記載します。
パスポートで表記される内容に合わせるのが無難です。

2. Country of citizenship

Japanを記載します。

3. Permanent residence address

日本の住所をアメリカ式(英語表記)で記載します。

番地 → 町名 → 市区郡 → 都道府県 → 郵便番号 → JAPAN の順で、カンマ区切りにします。
例:123, xx-cho, xx-shi, Chiba, 123-456, Japan 

4. Mailing address

書類がある場合の送付先ですが、基本的に記載不要です。
3と同じ場合は空欄で問題ありません。

5. U.S. taxpayer identification number

日本人であれば不要です。

6a. Foreign tax identifying number

マイナンバーを記載します。

6b. Check if FTIN not legally required

マイナンバーを記載しているためチェック不要です。

7. Reference number

基本的に不要です。
プラットフォーム側から特別な指示がない限り空欄で問題ありません。

8. Date of birth

生年月日をMM-DD-YYYY形式で記載します。

9. Country

Japanを記載します。

10. Claim of Tax Treaty Benefits

多くのAIトレーニング案件では、以下の記載になります。

  • Article and paragraph:Article 7
  • Rate of withholding:0%
  • Type of Income:Independent personal services (または Business profits)

これは、日本居住者が独立した個人として業務委託報酬を得るという形態に基づくものです。

Dotsの場合の例外

Dotsでは、Type of Income に「Independent personal services」がなく、代わりに最も適してるのが「Copyrights」ですので、これを選択することになります。成果物を納品している(著作物の提供)という解釈で対応します。

PARTIII. Certification

下の方にある「I certify that I have the capacity to sign for the person identified on line 1 of this form.」にチェックを入れ、1で記載したのと同じように署名し、署名した日付をMM-DD-YYYYで記入します。

その他

この書類の記入の前後に、作業する国を尋ねられることがあるので、日本である(米国内ではない)ことを回答するようにしてください。

以上の内容を埋めると、以下の画像のようになります。

埋められたW-8BENの画像

まとめ

W-8BENは税金を安くするために必須の書類であり、あなたが米国居住者ではないこと、そして日米租税条約の対象になり得ることを、 支払者側に示すための書類です。

プラットフォームごとにUIは異なりますが、求められる内容はほぼ共通です。

【免責事項】 この記事は、日本居住者のAIトレーナーとして私自身がW-8BENを記入した際の記録と整理を目的としたものです。
私は税理士ではなく、本記事は一般的な情報提供に留まります。
最終的な税務判断や適用可否については、必ず税理士や支払元(プラットフォーム)に確認してください。
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