【AIトレーナー報酬】PayPal・AirTM・Payoneer等の受け取り口座、結局どれがいい?

ドルを円に換える画像

はじめに

Outlier、DataAnnotation、OneForma、Appen、RWS等のAIトレーナー業務の報酬は、多くの場合ドル建てで支払われます。
受け取りにはいくつかの選択肢が用意してある場合もありますが、どの方法が一番ラクで、コスト面でも納得できるのか、私の経験から感じたことを、この記事に整理しておきます。

結論からいえば、「PayPalで受け取り、日本の銀行に円で送る」方法が最も現実的です。
他の手段は、一部の上級者にとっては魅力的な選択肢になり得ますが、手数料や運用の難しさから、初心者や副業ベースでAIトレーナーをしている人にはやや扱いづらく感じました。


1.AIトレーナー報酬の受け取り手段は主に4つ

  • PayPal(最もスタンダード)
  • AirTM(最も安くなる可能性があるがリスクあり)
  • Payoneer(Paypalよりは手数料が低いが維持費がかかる可能性)
  • 支払いハブ(Stripe等)経由のローカル銀行振込(海外送金受け取り手数料がかかる可能性)

それぞれの特徴を、私が比較検討した実感をもとに整理していきます。


2.PayPal:4%の手数料は高いが、操作と安心感ではダントツ

PayPalは、日本語対応がしっかりしており、操作もシンプル。
日本の銀行口座へ出金するまでの流れも、直感的で迷いません。

為替レートにはおおよそ4%の手数料が含まれていますが、

  • 5万円以上まとめて出金すれば追加手数料なし
  • 5万円未満だと+250円がかかる

というシンプルなルールです。

また、「PaypalからWiseにドルで送ってから円に換えたほうが安い」といった情報もありますが、2025年現在は次のような現実があります。

  • Wiseの口座はPayPalにリンクできない可能性がある。リンクできても日本(Paypal)→米国(Wise)の3%のクロスボーダー手数料がかかる
  • Wise側でさらに1%前後の両替手数料がかかる
  • 結果として、トータルで4%前後+出金手数料となり、安くなる可能性はあるがPayPalの4%と大差なし

手数料がいくらになって結果的に損するか得するかを気にする時間や不安を考えると、最初からPayPalでまとめて円出金する方が精神的にも楽です。


3.AirTM:最安の可能性はあるが、扱いには注意が必要

AirTMを使うと、USDCという暗号資産で報酬を受け取ることができます。
取引手段をうまく活用できれば、実質0〜2%台の手数料で円に換えることも可能です。

ただし、その分操作ミスやシステムエラーによる資金ロストのリスクもあります。

  • 「送金先を間違えて送ったらUSDCが消えた」
  • 「出金ステータスは“完了”なのに口座に届かない」

といった声が、Redditやレビューサイトで報告されています。

また、暗号資産に慣れていない人にとっては、日本円にするまでの手順が煩雑なのもハードルです。


4.Payoneer:Paypalより安いが、維持費に注意

Payoneerは、海外報酬の受け取り手段として有名なサービスです。
手数料はPayPalよりは良心的です。
プラットフォームによっては「Payoneer払いしか対応していない」という場合もあるかもしれません。

ただし、注意したいのが年額29.95ドルのアカウント維持手数料です。

これは以下のような条件で発生します。

  • 12か月間に1度も取引がない
  • 年間の受取額が2,000ドル未満

AIトレーナーという仕事の性質上、依頼量や継続性はクライアント次第。
「今月は1件もタスクがなかった」「急に案件が止まった」といったこともあり得る中で、年に2,000ドル以上受け取れる保証はないのが実情です。

そのため、副業として取り組むレベルでは、この維持費が“実際に取られる”可能性が否定できないと考えています。


5.支払いハブ(Stripe等)経由のローカル銀行振込:海外送金受け取り手数料がかかる可能性がある

最近一部のプラットフォームで対応され始めているのが、Stripe等の支払いハブを経由し、日本の銀行へ直接振り込む方法です。

設定した銀行に直接振り込まれるため、特に悩むこともなく分かりやすい方法です。
ただし、日本円での振り込みであったとしても海外送金受け取り手数料が発生する可能性があります。例えば、住信SBIネット銀行だと、1件当たり2,500円取られます。これはソニー銀行などの海外送金受け取り手数料が無料である銀行を使用すれば回避はできますが、それが今使っているメインの銀行でない場合、そこからまた送金するという手間が発生するため、1ステップ分面倒くささが生じてしまいます。


まとめ:迷ったらPayPalでOK。手数料より、確実性と手軽さを重視したい

海外報酬の受け取り方は色々ありますが、複雑さや手数料を総合的に見たとき、PayPalが最も“面倒が少ない”と感じています。

  • PayPalは割高だが、迷いがないし確実
  • AirTMは最安だけど、失敗リスクが高い
  • Payoneerは安いが、維持費がかかりやすく副業には不向き
  • 支払いハブ(Stripe等)経由のローカル銀行振込はわかりやすいが海外送金手数料が発生する

そんなふうに整理したうえで、私はPayPalをメイン口座として使っています

将来的にドルのまま外貨預金や証券口座に入れたい、暗号資産運用も考えている─という人なら、AirTMやWiseなどを組み合わせた運用もありですが、副業レベルでは「悩まず出金できる安心感」の方が大きいかもしれません。

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